RED BULL ASURA 2018 に参加して

はじめに

RedBull ASURAに参加できて、とても素晴らしい体験ができました。
今回参加できたRedBull ASURA 2018について、わたしが参加した東京のFUNカテゴリーの内容や感想を以下にまとめます。
次回に参加する方の一助になれば幸いです。

チームを結成する

このイベントは3人1組のチーム戦です。
なので自分以外にも2人仲間を募る必要があります。

  1. 3人1組
  2. 1人以上の女性がいること
  3. 3人が参加するカテゴリー以上の実力があること

最初の核心がここですね。
まず3人必要であるということ。
自分を除けば2人なので、イベントに興味を持ってくれて参加してくれる人を探さないといけない。
コンペ仲間やジムでいつも顔を合わせている人たちがいても、いざ声を掛けると以外と思いや熱意は違うもの。
2人とはいえ集めるのは苦労するかもしれません。

加えて参加してくれる女性を探すのが難しい。
そもそも自分が通っているジムに女性がいるのか、いたとしてもコンペに誘えるのか。
誘えたとして狙っているカテゴリーで戦えるのか。

3人が参加するカテゴリー以上の実力がある、というのも重要です。
予選は1つの課題に対して3人全員が登れて1完登になります。
なので3人とも参加するカテゴリーの強度はこなせるようにしたいです。

(自分たちも含めてですが、もう明らかに募集グレード以上の人たちが参加してました。
この辺は難しいですね、コンペに慣れている慣れていないで、登れるグレードも変わってくる人もいると思うので)

FUNクラスだと、どのジムでも4級を一撃できるくらいが必要かなと感じました。
強傾斜、垂壁、スラブと壁の形状で得意不得意がない状態が望ましいですかね。

チーム戦であるがゆえに、チームを結成できるかが最初の関門になりますね。

コンペに登録する

チームが結成できたら登録です。
登録はチーム内のリーダーが3人分の情報をWeb画面の入力フォームで入力します。
なので事前に各自の情報を共有しておくと良いです。(項目はちょっとうろ覚えです)

  • 共通
    • チーム名
  • 各自

わたしのときはエントリー開始と同時にアクセスして登録しました。
その後ちょくちょくサイトを見ていましたが、結構時間が経っても登録できような感じでした。
なのでそんなに急がなくても良かったのかもしれません。
ただもしかしたら登録できるけどキャンセル待ちになってしまうかもしれなかったので、
出ると決めたのならば、エントリー開始時間帯を狙った方が無難ですね。

予選を戦う

予選の日は予選と決勝戦で本選出場が決まります。

予選

「並び核心」です。
もうこの一言につきます。

FUNクラスは募集人数が多いです。
加えてOPENクラスと同日に行いました。
もちろん課題は別なのですが、壁は共有でセッション方式なので一緒の列に並びます。
スラブ課題は比較的時間が掛かるので、簡単そうだからといって並んでしまうと、2カテゴリー×3人なのでかなりの時間を消費してしまいます。

なので並びに時間が掛かるので、どの課題も一撃で落とそう!
課題は全部で15課題あったけど、わたしたちがトライできたのは10回(10課題)だけでした。

全て一撃できたのも大きかったのですが、オブザベの段階で登る課題、捨てる課題を見極められたのは大きかった。
加えて予選は前後半あるのですが、どちらもスタート時点で最初に登れるよう早目に並んでました。これも大きかったな。

簡単な課題はみんな登れてしまうので、最後の方は並ばなくてもトライできる状態になります。
なので簡単な課題は後回しでも大丈夫です。

決勝

予選を通過できたら決勝になります。
決勝は5チームで争って、3位までが本戦の熊野市へ招待されました。(2018年東京stopは参加人数が多かったので)

決勝の課題は3課題で、1人1完登でポイントになってzoneもあります。
なので後は各自がひたすら登るだけです。
ボテ課題が多いので、ボテが得意だといいかもしれませんね。

3課題のグレードとしては2個が2級で、もう1個が1級あるかどうかという感じでした。
なのでチーム内に1人は強い人がいると有利ですね。
わたしのチームには1人強い子がいて、その子が奮闘してくれました。結果、熊野市行きをゲットできました。感謝!

本戦を戦う

本戦は三重県熊野市で行われました。
各チームのリーダーには後日、スケジュールと要項が送られてきます。
本戦の日程は分かっていたのですが、詳細が送られてきたのが1ヶ月を切ってからだったので少しソワソワするかもしれません。

日程

3日間。
2018年は10/12(金)、13(土)、14(日)でした。
平日を含んでいたので、社会人なら有給申請を、学生なら公休申請が必要ですね。

熊野市までのアクセス

名古屋駅から熊野市までの往復バスが用意されます。
これとは別に各自で熊野市まで行くこともできます。

交通費・宿泊費・食費

名古屋駅までの交通費は、各地区の1位のチームには支給されます。
宿泊施設、食事はRedBullが用意してくれます。

1日目

名古屋駅からの熊野市行きバスを利用したので13:30に名古屋駅に集合しました。
そこから用意されている熊野市行きのバスに乗って、いざ熊野へ。

乗車のときに、RedBullガールにRedBullを渡されて、みんな飲んでましたが、
パーキングエリアには3時間後の1回しか止まらないので、トイレには集合前に必ず行きましょう。
みんなそれなりにPAに寄ってほしい声を出していましたが、予定している奥伊勢PA以外には止まりませんでした。
でもまぁ誰一人決壊することがなかったので良かったです(笑)

熊野市の宿泊場に着いたら、荷物を置いて直ぐに近くの川沿いに移動しました。
そこで前夜祭を行い、明日以降のルールなどの説明がありました。

2日目

本戦は外岩での戦いでした。
ただ正直、競い合うというよりはみんなで楽しむという感じでした。
天気の良い外岩、自然に囲まれて清々しい気持ちで登れたと思います。

ルールは1人1完登で1ポイント、初登なら3ポイント、3人の合計ポイントがチームのポイントになります。

3日目

2日目と同じ場所で、一般の方やスタッフの方も交えてのフリーセッション。
最終日なのでただ楽しむだけです。
用意されているマットを持ち歩いて好きな課題にトライ!

暗くなる前に熊野市を出発。
外岩から直帰なのでお風呂に入る暇はありません。
途中渋滞があったので、名古屋駅へは20:15ぐらいに着きました。

新幹線のチケットを買って帰宅。お疲れ様でした。

その他

宿泊施設はバンガローで、男は大部屋で布団しいて雑魚寝、女性は少人数に分かれて同じくバンガローで雑魚寝(?)でした。
温泉があるので朝・夜ともに入浴できました。
スケジュールはカツカツだったので暇な時間はありませんでした。
お土産は最終日に道の駅に寄ったので買うタイミングがありました。
雨だった場合は何かするみたいなのですが、何をする予定だったのかな。

最後に

競い合う相手という一方で、クライミングをより楽しむ仲間として切磋琢磨することができました。
色んなクライミングができて、色んなクライマーに出会えたことは大切な思い出になりました。
これからもクライミングを続けて色々な世界を広げていこう。

謝辞

「RedBull ASURA 2018」を主催したRedBull関係者の方々、
B-pump荻窪店のスタッフの方々、
紀南クライマーズ協会の方々、
会場を提供してくれたクライミングジムの関係者の方々、
ゲストとして参加してくれたトップクライマーの方々に感謝致します。

未開拓の岩の清掃、イベントの運営、熊野市や選手へのフォローなど、
表には見えてこない、関係者の尽力があってこそのRedBull ASURAであったと思います。

皆さんの素晴らしい対応のおかげで、予選、本戦を快く戦え楽しく過ごせました。
本当にありがとうございました!